まどかカップ Champion DJ DOLCE. Interview


はじめまして。CosmiRaisegirlsaidです。今日はまどかカップを振り返っていろいろとお聞かせいただけるとのことで、今からとても楽しみです。よろしくお願いします。

DOLCE.初めまして、DOLCE.です。よろしくお願いします。

―まずはまどかカップについてのお話から伺いたいのですが、ひと言でまとめるとどうでしたか?

DOLCE.個人的には今までで出場してきた中で一番楽しめた大会でした。メンテ周りも完璧で、同じ環境、出場メンツも申し分なく、揃いに揃っていたと思います。

―ありがとうございます。おかげさまで最高の大会になったんじゃないかと僕も思っています。

―全体的に危なげない流石のプレーという印象だったんですが、実はかなりつらかった厳しかったいう場面はありましたか?

DOLCE.大会の中では実はそこまで危ない場面は無かったように思います。ただ4人グループの面子と選曲次第ではボコボコにされると思っていたのでかなりヒヤヒヤしていました。苦手な曲を投げられると大差がつくのは自分でも分かっていたので相当対策をしました。

―どんな曲を対策したのか、具体的に教えてもらってもいいですか?

DOLCE.投げられて一番差をつけられるだろうと思っていたのは3y3sでした。相手はおそらく手首皿の方や、元々発狂譜面が得意という方だと思うので、外れると皿が拾えない自分にはノーツも多く点数差もつきやいので相当つらい状況に追い込まれる可能性がありました。そこで一番スコアの安定するオプションを模索した結果、正規譜面で皿を捨てて3480点というところまでいけたので、投げられた場合はこのオプションで挑むつもりでいました。

―正規!自分が最後に見た3y3sの正規譜面プレーはSIRIUSごろのHORIさんのフルコン狙いのプレーというぐらいなのでびっくりしました。

DOLCE.:恐らく誰も考えてなかったと思います(笑)他にはF.A君の得意とするBPM変化曲も全部携帯にメモして対策していました(☆10~12のソフラン曲ほぼすべてのHS、SUD+の数値、SUD+を消すタイミング等)。 例を挙げると[桜]-[2.0_SUD+数値252(SUD+消しとく) - SUD+出す - HS1下げ(1.5)]のような感じです。他にも自分の投げようと思っている曲、投げられるであろう曲(投げられたら困るであろう曲)まで全部携帯のメモに残っています(笑)

―なるほど、知識スキルともに対策万全って感じですね!

DOLCE.ここまでやったのは本当に初めてでした(笑)

―個人的には決勝戦の灼熱Beach Side Burnnyのミラーも本当に驚いたんですが、あれもやっぱり事前にそういった試行錯誤をした結果のオプションだったんですよね?

DOLCE.:そうですね、自己ベストがランダムなので、今までJAEPOやKACなどいろんな場面でランダムでやってきましたが、ランダムだと思いのほかスコアを安定させられていなかったという反省を活かして、ミラーでやってみたらこちらも自己ベ近くのスコアが叩き出せたのでこれを投げるしかないと思ってました!

―嫌な言い方になっちゃいますけど、灼熱鏡でこんなスコア出せる人に勝てる人なんているんだろうか、と呆気にとられました(笑)

DOLCE.(笑)

 

―もちろんランキング上でもDOLCE.さんの強さは折り紙つきなわけですけど、大会での強さってなるとまた別ものだと思います。DOLCE.さんから見たその二つの違いってどんなところですか?

DOLCE.個人的に、自己ベストは何回もやってやっと出たスコアとか、ポロっとハマって出たスコアが多いと思うんですが、どれだけ自己ベストが高くても大会でベストに近いプレーが出来なければ意味がないので、そういう部分で「安定させる」という練習が新たに必要になってくるものなのかなと思います。それに加えて、戦う相手の強い部分と弱い部分、自分が得意な部分と苦手な部分を全て把握してないと勝つことは難しいです。自己分析や相手の観察がスコアを出すこと以上に重要な部分だと思っています。

今回のルールだと同じブロックの相手3人全員の得意不得意を把握しておかなければいけなく、特にむずかしい部分でした。

―なるほど、読み合いのむずかしさだとか、事前知識だとか、頭を使う場面が多くなるわけですね。では、安定したスコアを出すための実力というのはどういう風に培っているんでしょうか。やっぱりここがDOLCE.さんの強さの秘訣ではないかと個人的には思うんですが。

DOLCE.:そうですね、自己ベストは高難易度曲になってくるとやはり当たり譜面が大半になってくると思いますが、当たり外れの大きい曲は安定させることも難しいので、ハズれた時の最低ラインの点数をまず把握して、

そこからその最低ラインの底上げをやっていく感じになると思います。こればっかりはやり込むとしか言えなくなってきてしまいますね(笑)

その他にはハズレ譜面を予め想定した運指を考えておくということもします。どの曲でもやり込めば一番のハズレ譜面というのが大体分かってくるので、そのときにどう対処するか(皿を捨てるか、軸を捨てるか、等)を考えたりすることもします。例えばですが、鍵盤がハズれたときに頭の中で「今皿を無理に取りにいったらその動きで余計鍵盤が黄ばみ、GOODも量産して捨てた時よりも点が取れないな」と瞬時に判断できれば捨てる、とかですかね。

この場合は「譜面予測」の能力も自然と求められてくる所になると思います。勿論皿も拾えて鍵盤も光るのが一番の理想であることに変わりはありませんが(笑)

―普段から自己ベストには届かないだろうけど少しでも高いスコアを出そうとする姿勢が大事になってくるわけですね。

DOLCE.普段は自分も自己ベストが絶望的と分かった瞬間流しプレイになったりはします(笑) ただ大会だとしっかりそこまで詰める必要が出てくるんだと思います。

―今まで出てきた大会についてお聞きしていいですか?トップランカー決定戦やKACは多くの人の印象にも残っていると思いますが。

DOLCE.言いづらいところですが、トップランカー決定戦がKACという名前に変わってからはUST中継形式になり、プレーヤー全員が同じ環境じゃないということへの不安もあるので、モチベーションが今ひとつ刺激されなかったところはあります。大会を行うなら今回の大会やトプラン時代と同じく、やはり同じ場所で同じ環境(筐体)というのは重要になってくる部分だと思いますね。

 今はリフレクのような、一見すると筐体差が無さそうなゲームもありますが、実際には全国中継でどこかの地域でモニターの反応が狂う場合だって0%ではないですし、全行程をUST中継で済ませるというのはプレーヤー視点だと中々無理があるんじゃないかなーなんてずっと思っていました。

―観客の盛り上がりを重視していて、大会そのものの質を揃えるのがむずかしくなっているような印象はありますよね。

DOLCE.:そうですね!恐らく企画運営を考えると本当に難しい所だと思うのですが、大会と言うからにはプレーヤーありきのイベントなわけで、そのプレーヤーが蔑ろにされてしまうと元も子もないかなと(笑)

 そして個人的にですが、プレーヤー目線の解説もあったらいいなと思います。会場やモニターしているアーティストの方へ1曲ごとにマイクを向けられても、恐らくプレー的な部分は分からないことも多いでしょうし、そういう場面を見かけると自分としてもうーん……というような。

 スコアやプレーのおおまかな相場を知っている人が「今のはちょっとハズレ気味で失敗かも」とか「このプレーヤーは○○タイプの譜面が得意ですね」とか、細かいスコアの基準(嘆きの樹で言うと)「3750ぐらいは出しておきたい所ですね~」とか、そういったコメントを出来る人がいた方がより楽しめるんじゃないかな~なんてぼんやり考えたりはします。

 

―今後出てきたら怖いタイプのプレーヤーや譜面みたいなものはありますか? 

DOLCE.:ヤバいなーと思うのは(既に出てきていますが)、UNA-10君のような高速物量が得意なプレーヤーですね。彼は皿が問題なく拾えるプレーヤーなので、3y3sのような皿+高速発狂が普通のプレーヤーの比にならないぐらい安定したスコアが出せているようなので、大会では相当な強みになっていると思います。

 譜面で言うと、3y3sに加えて、最近ではConfiserieのような高速物量譜面も増えている傾向にあるので、自分の時代はもう終わるんだろうなというか、そもそも自分が付いて行くモチベーションを保ててないな~、なんて考えたりもします(笑)

―なるほど。穴がないように見えるDOLCE.さんにもつらいものはあるんですね。

DOLCE.それはありますよ(笑)今回は選曲とグループの面子に助けられたこともあって多少は余裕を持てましたが、これが全員UNA-10君タイプのプレーヤーだったとしたら自分の勝ち目はなかったと思います。

―ちなみに「魔王」と呼ばれていることについては?

DOLCE.特に何も思ってませんが、リアルで呼ばれるとちょっと引いちゃうかもですね(笑)

―さすがにそうですよね(笑)では最後に、今までのインタビューでも聞いている質問なですが、DOLCE.さんイチオシの曲や譜面ってありますか?

DOLCE.たくさんありすぎて絞り切れません!

―じゃあ新曲から一曲、style時代から一曲でお願いします!

DOLCE.:メチャ迷ったんですが、トリコロからはProof of the existence、旧作からはCradleですね。

 Proof of the existenceは単純な理由ですが、聴いてても好きだし叩いていても好きです。Cradleは9th styleがまずとても思い入れのあるタイトルで、その中でも特に好きな曲です。ずっと憧れていたプレーヤーの海老さんが好きな曲でもあるので、その影響も受けているかもしれません(笑)

Cradleはなかなか渋いところですね。自分も名曲揃いの9th styleで最初に好きになった曲だったかもしれません。

 

―では最後にDOLCE.さんをを目指すプレーヤーに向けて一言お願いします。

DOLCE.色んな分野で誰にも負けない程上手いプレーヤーはたくさんいますが、大会で勝つには全部が満遍なく出来る人が生き残ります。苦手分野を練習し始めてすぐ上手く出来る人はいないので少しずつでもやることが大事です。積み重ねていきましょう。今回の大会で自分の数年間の積み重ねの結果を出せてよかったと思います、ありがとうございました。

―こちらこそ今日はありがとうございました!